王朝の花咲く雅の布。花織

  •  日本で唯一の亜熱帯の島・沖縄は、その昔、アジアの国際交易の拠点国として独特の王朝文化を生み出してきました。それは、争うことをすてた平和と雅を尊ぶ文化。
  •  その文化は、多くの華麗な工芸品をも生み出し、悠久の時を超えて現代に継承されていて「花織」もそういった沖縄の琉球王朝・大交易時代の流れの中に花咲いた逸品です。

花織の里「知花」

  •  琉球王国が、アジアの拠点であったように、花織の里「知花」も、沖縄本島の中央に位置し、王朝時代から今にかけて交通の要所、そして王府・首里を守護する要地として栄えてきました。
  •  このようなことから、「知花」には、古くから「花織」の技法が伝えられてこの地の織物として今にいたります。


知花花織の歴史

  •  18世紀の時代より旧美里村知花、登川地域(現・沖縄市)などを中心に伝わった伝統織物「知花花織」は旧暦の8月14日のウマハラシー(馬乗り競争・男の祭り)や、 8月15日のウスデーク(臼太鼓・五穀豊穣を願う女性の祭り)、芝居の晴れ着のための衣装として地域の人々に愛されてきました。そして現在。数百年の時を超え、新たな知花花織が花開きはじめています。

手織った花は神々への贈り物

  • 「臼太鼓(ウスデーク)」は五穀豊穣を願う女性の祭りで、知花地域でも行われている奉納舞踊です。
  • 旧暦の8月15日に知花花織の着物を身につけ、知花公民館でウスデークの奉納舞踊が行われます。

  • 通常は大切に保管されているウスデークの衣装ですが、ワタジンとドゥージンと呼ばれる衣装を着用し、臼太鼓を叩きながら唄と舞踊が前半・後半6曲づつの合計12曲を披露します。
  • ウスデークは、今なお花織のルーツを体験できる知花地域に伝わるいにしえの祭祀なのです。

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知花花織の特徴

  •  知花花織は、模様が縦方向に連続して浮く経浮花織(たてうきはなおり)と、刺しゅうのように糸が浮く縫取花織(ぬいとりはなおり)が特徴です。琉球藍で染められた紺地に絣、もしくは格子柄の組合せに浮模様。
  •  模様が浮く糸には白糸と赤糸で織られた織り地の組み合わせという木綿の伝統的なスタイルを保ちながらも、絹糸を天然植物で染色したり加工糸を使った色鮮やかな現代の生活にもマッチする製品作りを行っています。

織りの種類や模様

経浮花織(たてうきはなおり)

  • 平織の地組織に紋糸が経方向に加わります。

縫取花織(ぬいとりはなおり)

  • 平織りの地組織にハナ糸を縦に織り込みます。

緯浮花織(よこうきはなおり)

  • 平織の地組織に紋糸が緯方向に加わります。

絣の織りを入れた花織

  • 点ハナ(テンハナ)と呼ばれる模様

知花花織事業協同組合では花織の後継者育成事業を実施しています。
研修生は9ヶ月間の研修修了後に組合に加入して、知花花織事業協同組合で日々製品作りに取り組むこととなります。

後継者育成事業の詳細は、組合事務局までお尋ねください。

TEL:098-921-1187
Mail to:info@chibana-hanaori.com